人生100年時代。
人の手を借りずに生きられる健康寿命を伸ばすために、
是非この機会に正しく鍼治療を理解していただき、充実した人生をサポートしていきたいと考えています。
人生100年時代
人生100年時代という言葉がメディアを通じて聞かれるようになりました。
確かに日本人の平均寿命は延びているものの、人の手を借りずに生きられる健康寿命との差が約10年あります。
そのことを想像してみると果たして長寿が幸せなのかと疑問になってしまいます。
私は、そこに鍼治療が果たす役割と可能性を感ぜずにはいられません。
是非この機会に正しく鍼治療を理解していただき、充実した人生をサポートしていきたいと考えています。
交感神経と副交感神経の働き
交感神経の作用は一言でいえば「緊張」、もうひとつの副交感神経の作用は「リラックス」です。
たとえば、夜10時頃になって自然とあくびが出てくるのは、それまで優位を保っていた交感神経が休息に入ろうとし、副交感神経が優位に立って、疲れた筋肉や内臓をゆっくり休ませようとするからです。
睡眠中に機能回復や新陳代謝を行ない、夜明けが近づくと、こんどは再び副交感神経に代わって交感神経が優位に立とうとしてきます。これが健康な人の自律神経のサイクルなのです。
バランスの崩れが様々な症状を招く
交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行かないと、寝付きが悪かったり、
眠りが浅くて途中で目が覚めたり、目覚めが悪かったりといった症状が出てきます。
さらにこれが悪循環のサイクルに陥ると次のような症状が現れます。
- 頭が重くてすっきりしない
- 運動もしていないのに、急に心臓がドキドキしたり、呼吸が苦しくなる
- 暑くもないのに汗が流れるように出る
- 夏でも手足の先が冷たくなり、しびれるような感じになる
- 胸が締め付けられるような感覚や、理由もなく気が滅入るようになる
- 体がだるくてなにもする気力が起きない
これが自律神経が失調した状態です。
自律神経失調はなぜ起こる?
自律神経失調の原因は、自律神経系をコントロールしている脳の部位と深い関係があります。
自律神経の中枢である「視床下部」は同時にホルモン分泌の中枢でもあり、ホルモンバランスの変化による影響を受けやすくなっています。
特に女性の場合、更年期のホルモンバランスの変化から自律神経失調の症状を起こすことが多く、これが更年期障害と呼ばれるものです。
さらに視床下部は、そのまわりにある大脳辺縁系の影響も非常に強く受けています。
大脳辺縁系というのは、本能や感情の中枢といわれていますから、不安や心配事が多いと眠れなくなったりするわけです。
鍼治療は乱れた自律神経を調整します
自律神経失調による症状は先にあげたとおり様々ですが、決まって首や肩、背中や腰に強い緊張が現れてきます。
特に30歳を過ぎた頃から副交感神経の機能は衰えていくといわれています。
はり治療は、これらの緊張(=コリ)にはりをすることによって、副交感神経の機能を高め、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進して症状を改善する治療方法なのです。